【報告】ローカルキャリア形成研修 ~地域で働くために必要なスキル(プロジェクト計画編)~を開催しました。
中之条アカデミーにて今年度初講座が開講されました!
(本講座は地域おこし協力隊募集の一環で行われています)
今回は、9名の方に参加に参加いただきました。学生や地域おこし協力隊、国際協力のプロ、今回のテーマである林業のプロまで幅広い方々にご参加いただきました。
今回の研修では、事前にオンデマンド学習をしていただくことで、通常2日間かかる講習を1日にて行うハードスケジュール&昨年度とは違った「林業」にまつわる事例にて行われました。

↑事前学習の様子(PCMの基本的な説明、講師:三好崇弘)
講座には、中之条町の林業の活性化に尽力する中之条町役場唐澤係長にもご参加いただき、架空の事例だけではない、現場の話をしていただきました。また、今回の講座は、事前に中之条町にて加工された木材を参考資料として送らせていただき、現場の状況も伝えました。
もちろん木材だけではなく、花ゆかり(中之条町ブランド米)、リンゴジュース(地域農家産)、いもっ娘(干し芋)なども送りました。

↑地域で加工された木材の説明(左:塚田佳満、右:唐澤林業振興係長)

中之条町には、木材を伐採し、床材や壁、ホームセンターのDIY用品などに加工している地元製材会社があります。
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研修は、各チームに1人ファシリテーターがつき2チームに分かれて行われました。最初は、自己紹介に始まり、事例から読み解く関係者分析に入りました。運営側としても、初めての事例でしたのでどのような関係者が炙り出されるのかが、興味津々でした。

今回の参加者からは、事例文から想像した派生する関係者まで付箋化されていました。実際の現場でも、表面化されている関係者以外の想定も不可欠です。

関係者分析の次は、問題分析、目的分析を進めて行きます。問題分析では、「なぜ、なぜなら」のロジックを使いながら分析していきます。その次に、問題を反対にする目的分析を行います。目的分析は、「もし〜なら、こうなる」の形にし、問題が解決した状態に書き換えます。こちらは、毎回参加者の皆さんがスッキリする部分ですが、今回の参加者の方々もスッキリしていました。

今回の研修では、目的分析から発展させた解決策を考える手法として、「水平思考」を紹介しました。ただし、これはロジックに関係なく解決策が出ることもある手法なため、ロジックとの整合性の確認を慎重にしなければなりません。

その後、「プロジェクト選択」「プロジェクトの評価、決定」を行いました。お互いのプロジェクトを評価基準に基づいてチーム内で評価し、決定します。

最後には、各チームで決定したプロジェクトのログフレームを作成します。具体的にプロジェクトを進行するには何が必要なのか、何をして、何が成果なのかを組み立て、チームごとに発表しました。

最後には、質疑応答として17:00〜18:00まで時間をとりましたが、絶えず質問をいただき、多くの方に残っていただきました。
この講座をきっかけに中之条町と繋がるきっかけになればと思います。皆様、今後とも中之条町、中之条アカデミーをよろしくお願いします。
中之条アカデミー 事務局兼ファシリテーター 枝拓未